運命の銃声10.26 (1) 第1話
1979年、朴正煕政権を支える中央情報部・警護室・保安司令部の3組織で主導権争いが激化。民主化運動への対応をめぐる進言を大統領に退けられ、警護室長・車智澈に後れを取った情報部長・金載圭は、2人の殺害を決意する。
第5共和国·MBC
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1シーズン · 41話
1979年、朴正煕政権を支える中央情報部・警護室・保安司令部の3組織で主導権争いが激化。民主化運動への対応をめぐる進言を大統領に退けられ、警護室長・車智澈に後れを取った情報部長・金載圭は、2人の殺害を決意する。
大統領と車智澈を撃った金載圭は、部下に現場を固めさせて口外を封じ、居合わせた陸軍参謀総長・鄭昇和を伴って陸軍本部へ移る。事件が知れ渡る前に戒厳令を出させ、主導権を握ろうとするが――。
大統領秘書室長・金桂元の証言から金載圭の犯行が判明し、陸軍が現場を押さえる。戒厳司令官に就いた鄭昇和と、合同捜査を指揮する保安司令官・全斗煥のもとで、金載圭は身柄を拘束される。
崔圭夏が大統領に就くが、戒厳下の実権は戒厳司令官・鄭昇和と合同捜査本部長・全斗煥が握る。関係者の逮捕が進むなか、事件現場にいた鄭昇和への疑いと、捜査権を盾に政治へ踏み込む全斗煥への反発から、両者の対立が深まっていく。
朴大統領の死で民主化を求める声が再び高まる。鄭昇和が人事で全斗煥を遠ざけようとすると、それを察した全斗煥は、事件当夜に現場にいた鄭昇和を内乱ほう助の容疑で調べようと動き出す。
決行日は12月12日。全斗煥は鄭昇和派の将軍たちを宴席に誘い出し、自らは連行の裁可を得るため崔大統領のもとへ向かう。許和平らの部隊が参謀総長公館に踏み込み、銃撃戦の末に鄭昇和は連行される。
鄭昇和の連行には成功したものの、崔大統領は国防長官の同意がなければ裁可できないと拒み続ける。事態を知った首都警備司令官・張泰玩らが反撃に動くなか、全斗煥側は部隊を動かして首相公館を囲み、裁可を迫る。
行方をくらました国防長官は見つからず、全斗煥側と政府のにらみ合いが続く。全斗煥側は第9師団をソウルへ、第1空挺旅団を陸軍本部へ向かわせ、陸軍本部側と部隊の指揮権をめぐる激しい駆け引きが続く。
全斗煥側は合意を装って第9師団を引き返させる一方、第1空挺旅団で陸軍本部と国防部を制圧する。国防長官・盧載鉉を確保して張泰玩も逮捕し、ついに大統領の裁可を得て、ハナ会が軍の実権を握る。
12.12事件は政局を大きく揺さぶる。民主化を目指す新民党は反発し、共和党は様子見を続け、米国と全斗煥は互いに探りを入れる。新しい軍人事が固まらないうちに、旧体制派の軍人の間で全斗煥暗殺の計画が持ち上がる。
陸士8期生らによる全斗煥暗殺計画は、米国の支持を得られず行き詰まる。一方、米国との関係づくりを進める全斗煥の周辺では、さらなる権力を求める声が強まり、全斗煥自身も政権の掌握を意識し始める。
側近に背中を押され、全斗煥は政権を取る決意を固める。まず有力候補の金鍾泌をけん制し、春に予想される学生デモを逆手に取って、軍による鎮圧が正当に見えるよう報道を誘導しようと考える。
金泳三・金大中・金鍾泌の「三金」が次期大統領の座を争うなか、新軍部は世論と報道を操る「K-工作」を計画する。全斗煥は崔大統領に圧力をかけて中央情報部長の兼任を認めさせ、国政への足掛かりを固めていく。
民主化を求める学生デモが広がり、国会でも戒厳令解除を議論する動きが出る。これを封じて実権を握るため、全斗煥ら新軍部は、戒厳令の全国拡大、国会の解散、非常機構の設置を柱とする時局収拾策に踏み切る。
全斗煥は金鍾泌と金大中を逮捕し、戒厳令を全国に広げて大学を休校にする。これに反発した光州の学生と軍が衝突し、空挺部隊が投入されると市民まで巻き込む惨事となる。光州事件の始まりである。
光州のデモには一般市民も加わり、ついに死者が出る。政府や軍の内部にも武力鎮圧に反対する声が上がるが、全斗煥は空挺部隊の増派と報道統制を進め、金泳三を自宅に軟禁するなど、強硬な姿勢を崩さない。
20万人規模に膨らんだ市民は空挺部隊を押し返し、全羅南道庁の前で軍と向き合う。撤収命令は混乱した現場に届かず、発砲によって多数の死傷者が出る。鎮圧の名目を失った全斗煥は、市民が武装したとの報告を受け――。
全斗煥は光州の騒乱を金大中の扇動と決めつけ、市民の暴動に対する自衛権の発動として武力鎮圧を正当化しようとする。軍を市外へ退かせた市民は外部から完全に遮断され、全国や米国の助けを待つが、新軍部は再進入の準備を着々と進める。
報道を封じられ空挺部隊に包囲された光州で、市民軍は道庁にこもって抵抗を続ける。市の外れでは疲れ切った兵士による市民への発砲が相次ぐ。軍の最終通告を受けても、市民軍は死を覚悟して踏みとどまる。
光州を制圧した全斗煥は国家保衛非常対策委員会(国保委)を立ち上げ、立法・司法まで手中に収めて大統領への道を整える。次の大統領の任期と選出方法をめぐって、盧泰愚ら同期の重鎮と、許和平・許三守ら若手側近の間に溝が生まれる。
全斗煥は崔圭夏大統領の知人・金貞烈に、退陣の説得を頼む。新党づくりが進むなか、盧泰愚は金潤煥と組んで党内に足場を築こうとし、許和平・許三守も生き残りをかけて全斗煥に進言するなど、それぞれの思惑が交錯する。
崔圭夏大統領が退陣を決め、新民党総裁・金泳三も政界から退かされ、全斗煥は大統領の座に手をかける。一方で全斗煥は、朴政権時代に保安司令官としてハナ会を追い詰めた姜昌成への恨みを忘れず、彼を三清教育隊へ送る。
新党の準備が進むなか、金潤煥を推す盧泰愚と、自分たちが動かしやすい人物を据えたい許和平・許三守のけん制が続く。そのころ、社会悪の一掃を名目にした三清教育隊には、一般市民や高校生までが次々と送り込まれていた。
三清教育隊では、軍隊式の「再教育」による暴行で死者まで出る。一方、新党の立ち上げを急ぐ全斗煥の周りでは、権正達を事務総長に推す許和平・許三守と、保安司令官に出世した盧泰愚の主導権争いが始まる。
朴政権下で拉致され命を狙われた金大中は、今度は内乱陰謀の罪で裁かれ、死刑を求刑される。批判を強める日米への対応を、全斗煥は瀬島龍三に相談する。全斗煥は第11代大統領に就任し、金大中には死刑判決が下る。
全斗煥政権の青瓦台では、許和平・許三守・李鶴捧・許文道が補佐に当たる。許文道が出した言論統廃合案が採用され、多くの新聞社・放送局が統合や廃止に追い込まれる。間接選挙で第12代大統領に選ばれた全斗煥のもと、第5共和国が始まる。
李哲煕・張玲子夫妻による史上最大級の手形詐欺事件が起こる。張玲子は資金難の建設会社に融資を持ちかけて手形を手に入れていく。気づいた李鶴捧も、大統領の親族が絡むため手を出せない。政府では許和平・許三守へのけん制として盧泰愚が入閣し、張世東が青瓦台に呼ばれる。
政権の安定を優先したい全斗煥は、改革を迫る許和平・許三守を疎ましく思い始め、盧泰愚の進言もあって青瓦台から外そうとする。株価の急落で行き詰まった張玲子は、建設会社に詐欺で訴えられ、家宅捜索の末に逮捕される。
張玲子の逮捕で青瓦台にも疑いの目が向く。張から金を受け取った大統領夫人の叔父・李圭光の拘束をめぐり、許和平・許三守と李鶴捧が対立する。全斗煥は事態を収めるため李圭光の拘束を認める。許和平は自らの進退をかけ、政権の功労者を集めて極秘会議を開く。
極秘会議で決まった大統領の親族問題を全斗煥に伝える役を負った盧泰愚は、全斗煥の怒りを買う。全斗煥はついに許和平・許三守の排除を決め、経済首席秘書官・金在益と外務長官・盧信永を重用して2人を抑え込む。
全斗煥政権は学生運動を根絶やしにするため、デモに加わった学生を強制的に入隊させて「教育」し、休暇の形で大学に戻して仲間の情報を探らせる。一方、ハイジャックされた中国民航機の不時着事件で盧信永に対応を任せたことが、軍内部の反発を招く。
不正資金と青瓦台の関わりが再び取りざたされ、盧泰愚は責任を取る形で内務長官を退く。断食闘争を行った金泳三は軟禁を解かれ、民主化推進協議会を結成する。「緑化事業」で密偵を強いられた学生の中には、自ら命を絶つ者も少なくなかった。
退任後を見据えてアジア歴訪に出た全斗煥は、最初の訪問国ビルマで北朝鮮による爆弾テロに遭い、側近の金在益を失う。遺族支援を名目に日海財団を設立するが、大企業から多額の献金を集め、退任後の自らの後ろ盾にしようとする。
日海財団への献金を渋る財界に対し、全斗煥は国際グループを見せしめに潰そうとする。そのころ金泳三は金大中と手を組んで新韓民主党を結成し、選挙で第一野党に躍り出る。選挙で協力しなかった国際グループに、全斗煥は解体を命じる。
人事の刷新で盧泰愚が民正党代表、盧信永が首相、張世東が安企部長となり、3人が後継候補とみなされる。大統領直接選挙への改憲を掲げる新民党が勢いを増すなか、政府は建国大学の学生デモと、北朝鮮が金剛山ダムで「水攻め」を企てているという話を結びつけ、国民の不安をあおって改憲論から目をそらそうとする。
全斗煥は非常戒厳をちらつかせ、勢いに乗る新民党が金大中を擁立するのを阻もうとする。シンガポールで、妻のスージー・キムが夫を北朝鮮へ拉致しようとしたとされる事件が起こる。実際は妻を殺した夫の作り話だったが、安企部はこれを反共宣伝に利用する。
直接選挙制を求める金大中・金泳三を抑え込むため、全斗煥は新民党総裁・李敏雨を取り込んで議院内閣制を支持させる。受け入れなければ国会解散や戒厳もありうるという脅しでもあった。だが、取り調べ中の学生・朴鍾哲が拷問で死亡した事件をきっかけに、民主化運動が国民の間に広がっていく。
全斗煥はついに後継者として盧泰愚の名を口にする。改憲論議がまとまらないことにしびれを切らした全斗煥は、改憲の見送りと間接選挙による大統領選出を発表する。金泳三らは政権との癒着が疑われる李哲承と袂を分かとうとするが、新党の結成大会に「ヨンパリ」こと金龍南の暴力団が送り込まれ、妨害を受ける。
安企部の妨害を乗り越え、金泳三を総裁とする統一民主党が発足する。朴鍾哲事件の隠蔽が明るみに出て民主化の流れはさらに強まり、張世東は責任を取って辞任する。盧泰愚が与党の大統領候補に選ばれると、これに反発する大規模なデモが起こり、6月民主抗争が始まる。
明洞聖堂での学生の籠城は、全国の大規模デモへと広がる。直接選挙を受け入れるか軍を出動させるかの選択を迫られるなか、盧泰愚は軍の投入による政権の危機を避けるため、直接選挙制の導入や金大中の赦免・復権を盛り込んだ6.29宣言を発表する。金鍾泌・金大中も加わった4人の選挙戦の末、盧泰愚が第13代大統領となる。
総選挙で野党が勝ち、光州事件の責任と全斗煥政権の不正を問う声が高まる。追い詰められた盧泰愚は全斗煥に財産の返納を求め、ソウルを離れさせたため、2人の間に深い溝ができる。金泳三が第14代大統領に就くと、光州事件と秘密資金の追及が進み、全斗煥・盧泰愚の2人の元大統領が逮捕・収監される。
シーズン1は全41話
一部の情報はTheTVDBから提供されています。
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