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すべてのエピソード

夏子の酒·Fuji TV

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1シーズン · 11話

シーズン1

S1 · E1 50分

神に背きし米――夏子発酵宿命今ぞ目覚むる之段 第1話

あなた

田舎の蔵、看板すでに色あせて、客もまばらなるところへ、 都会逃げせし娘ひとり戻り来たりき。 親父倒れ、兄は行方知れず、残れるは借金と古桶のみ。 「ま、舞台が潰れかけてるほど笑いは取りやすし」と、 夏子、神と銀行を敵に回して米袋かつぎ上げたり。

S1 · E2 50分

棚田にこぼるる涙――女と田と幾億万粒の疑ひ之事 第2話

あなた

山の上まで続く棚田、見れば見るほど勘定合はず。 「これ、本当にもうかるのか」と、女ひとり米を数ふるも、 十億粒数ふる前に膝が笑ひ出でたり。 村人どもは「やめとけ」と首を振るばかりにて、 涙か汗か区別つかぬまま、今日も田へ転げ落ちにけり。

S1 · E3 50分

心の酵母――情け満ちて桶はじけし夜 第3話

あなた

冷や飯みたき蔵の空気に、ぽつり若き杜氏見習ひ現れたり。 「姐さん、酵母は生き物にて候」と、妙に色気あることを申す。 その夜、桶は発酵しすぎて泡吹き、 中身よりも、二人の胸のほうが先にはじけたりけり。 翌朝、帳簿だけは相変はらず真っ赤なりしとぞ。

S1 · E4 50分

兄弟・落胤・樽三つ――十五度の酒に家中揺るがす騒動之場 第4話

あなた

行方知らずと思ひし兄、ふらりと蔵へ舞い戻りぬ。 ついでに「じつはおれの子かもしれぬ」若造まで連れて来たり。 樽三つぶんの純米酒を前に、 正妻・隠し子・親戚一同、皆、顔は赤く腹は黒し。 「血筋より味筋」と夏子つぶやき、 とりあへず全員に一杯ずつ飲ませて黙らせたり。

S1 · E5 50分

 利き酒座の暴君!暁に挑む夏子味比べ合戦之段 第5話

あなた

街の利き酒会、席主は札束の匂ひしかしない大店の旦那なり。 自信満々に並べたる自家の酒、どれもこれも顔だけ美人にて中身うすし。 夏子、場末の寄席に殴り込みせし芸人のごとく、 小汚き一升瓶ひとつ抱えて乱入せり。 「味は口で決めよ、肩書きで決むるべからず」と、 暁まで舌戦くり広げたりけり。

S1 · E6 50分

雪と鉄と蒸し米と――天をも煮立たせんと願ひし冬之記 第6話

あなた

真冬の仕込み、蔵は冷蔵庫にて、手足はほとんど他人のものなり。 鉄のスコップ鳴りひびき、蒸し米は湯気をあげて舞台のスポットライトの如し。 誰も給金少なく、腰も痛く、夢も薄し。 されど「酒だけは熱くあれ」と、 空を睨みつけ、まるで天まで湯気を届かせんと、 若き衆ら黙々と米をかき回し続けたり。

S1 · E7 50分

六十度にてわが身を抱け――麹室禁断恋情之段 第7話

あなた

麹室は狭く、温く、妙に人肌めきたる場所なり。 六十度を保つとやらで、温度計と二人きりの夜も多し。 そこへ、あの見習いふたたび現れ、 「姐さん、この温度がいちばん気持ちよき候」と悪びれず申す。 禁断の恋など芝居じみた言葉なれど、 気づけば二人とも、米より先に蒸されておりけり。

S1 · E8 50分

腰抜け評定所――「否」の里へ夏子乱入仕る之事 第8話

あなた

村の寄合い所、年寄りども輪になりて「前例がない」と唱和する場なり。 新しき酒、輸出、女杜氏――何を申しいだすも、答へはただ一語、「否」。 夏子、浅草の安芝居で鍛へられし芸人の如く、 座布団蹴散らし真ん中へずかずか進み出づ。 「ここで笑はぬ客は、ただの置物なり」と啖呵切り、 腰抜け評定を酒盛りの席へ変へてしまひたり。

S1 · E9 50分

川、酒と成りし夜――誰一人備へなき候 第9話

あなた

ある夜、試しに流した酒、川面を白く染めたり。 月あかりにきらめきて、まるでこの世の終はりの乾杯のごとし。 村の酔っぱらひども、桶抱へて走り出づるも、 滑って転びて川に落ち、結局、酒より先に自らびしょ濡れなり。 誰も計画せず、誰も責任取らず、それでも 「まあ、きれいだったからよし」と笑ひ話に変はりけり。

S1 · E10 50分

瓶は爆ぜる玉と化し――蔵の関守る夏子最後の大立回り 第10話

あなた

銀行の役人ども、帳簿片手に蔵を差し押さえんと押し寄せ来たり。 夏子、瓶並べて「これら皆、爆発寸前の夢にて候」と脅かす。 ひとたび王手かけられた舞台裏、 芸人は引くに引けず、ただ派手に転げ回るのみ。 瓶のひとつ割れたる音、まるで拍子木のごとく鳴りひびき、 蔵の最後の幕がゆっくりと上がりたり。

S1 · E11 50分

一杯万事を縛らん――悔恨も里も呑み干す妖しの酒之段 第11話

あなた

つひに完成せし一杯、香りは甘く、後味はやけに苦し。 飲めば昔の失敗も、逃げた恋も、売れぬ芸も、 みな霧のごとく薄れゆくと評判なり。 村人ら、こぞって求め、気づけば里全体ほろ酔ひにて、 明日の不安も忘れたり。 夏子ただ一人、醒めた目にて杯を見つめ、 「消すより残る後味こそ芸よ」と小さく笑ひたりけり。

シーズン1は全11話

一部の情報はTheTVDBから提供されています。

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