Episode 1 第1話
秩父の温泉宿“二上"の女将・彩子は、多美と桂の姉妹を育てつつ、女手一つでここを守ってきた。だが、この旅館も今では時流に取り残されつつあった。そんなある日、“二上"にふらりと一人の客が現れた。
Omoi Bashi·JNN
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1シーズン · 26話
秩父の温泉宿“二上"の女将・彩子は、多美と桂の姉妹を育てつつ、女手一つでここを守ってきた。だが、この旅館も今では時流に取り残されつつあった。そんなある日、“二上"にふらりと一人の客が現れた。
青年・北は、“二上"に来てから3日目に外出をした。身元もはっきりせず、何もかも謎の多い青年だが、財布を預かった多美と彩子は、なにげなく中身を見て驚いた。中には、100万円もの大金が入っていたからである。
北と意気投合した桂は、秩父山巡りに出かける。一方、思い橋から身を投げ、危ういところで彩子に助けられた幸子。生きることに絶望している幸子を立ち直らせるため、彩子は入院している幸子を訪れ、自分の過去の話を聞かせる。
北は、桂と東京で落ち合う約束をして“二上"を去った。桂は、姉の多美について聞かれると思っていた。しかし北から旅館の経営方法を問われ、しまいには“二上"の経営方法を近代的に合理化すべきだなどと真顔で言われる。
北から旅館の経営方法を聞かれた桂は、あくまでそれは多美の身辺を聞き出すための口実と思っていた。多美も北に好意を寄せていないわけではなかったが、北の考えがやがて姉妹に不幸をもたらすとは、誰も予測していなかった。
北が現れたことで、桂や多美にささやかな恋心が芽生え始めたことは事実だった。だが北の考えていることが、自分たちの意図していることとは全く違うと感じることもあった。北は相変わらず経営方法の改善を勧めてくる。
北は、会社からの命令で“二上"を買収するつもりだった。だが善良な二上家の人々と接するうちに、そのことがいかに彼らを不幸にするかを知った。北は会社に背き、桂たちに利益を上げるための進言をする。
北は、多美に結婚を申し込んできた。多美は北を好きだったが、ただ憧れの人としてしか見ていなかったので、ひどく驚いた。一方で北は、旅館組合と織物工場の提携を勧めていたが、ある日、北の会社の専務と課長が訪ねてきた。
“二上"を訪れた専務と課長に、北は会社を辞めると申し出た。会社のやり方では、二上家を不幸にすると悟ったからである。ところが北が大東観光の社員だと知った彩子と桂は、北は買収の目的でやって来たと勘違いしてしまう。
会社のやり方に賛同できず、しかも多美を好きになった北は、“二上"の人々と手を合わせ、“二上"を発展させていくことを目指していた。しかし彩子らは、旅館を買収しに来たと勘違いし、北を敬遠するようになっていた。
北は、彩子たちから敬遠されつつも、大東チェーンの買収計画を潰すまでは“二上"を立ち去ることはできなかった。ある日、150名という東京の観光団体客の予約が“二上"に入った。それが北の世話によるものだと聞いた彩子は…。
幸子を自殺にまで追い込んだ、かつての男・正紀が“二上"を訪れた。幸子は正紀に見捨てられたのだ。「もう一度考え直してくれないか」と言い、妻子を捨てて一緒になりたいという正紀のいいかげんな態度に、幸子は腹を立てる。
桂が朝から「二十五番」と言ってはソワソワしている。二十五番は久昌寺のことだと聞いた多美は、自分も北と久昌寺で待ち合わせしているが、桂の相手は誰だろうと不思議に思う。そのころ久昌寺にいた北は、伸とばったり出会う。
彩子の夫の法事を親戚でやることになった。だが親戚に今までつらく当たられてきた彩子を見てきた桂や多美は、親戚の方を自分たちで切り盛りするからと言って、彩子には前々から行きたがっていた四国巡礼の旅を勧めた。
四国巡礼の旅に出かけた彩子がいない“二上"では、桂や多美がてんてこ舞いの忙しさで働いていた。ところが、幸子の顔色が悪いと気付いた桂は、てっきり幸子とつきあっている良男との間にデキてしまったのではと早合点し…。
北は叔父の専務から、会社を辞めない限り“二上"には手を出さないという条件を提示され、会社に留まっていた。しかし北は、多美のためにも、叔父の挑戦を受けてまで“二上"を観光チェーンの旅館にしようと固く決意した。
多美は、北に結婚の話を断った。決して北が嫌いなわけではなく、北が出世の道を諦めてまで自分と一緒になることが耐えられなかったのである。そのころ“二上"では、妊娠中の幸子の子どもが、良男の子ではないと分かり…。
これ以上多美にプロポーズしても無駄だと分かった北は、“二上"を去ることにした。それでも北は、“二上"のために客を取ってくれた。福島からの団体の予約だ。そんな北の思いやりが、多美の妹・桂にはうれしかった。
多美との結婚を諦めた北が暮らす東京の下宿に、多美の妹・桂が訪ねてきた。多美は本当に北との結婚の意志がないらしい。桂は思い切って「姉の代わりに自分ではどうだ」と言うが、それを聞いた北は怒り出す。
北が、幸子を妊娠させた男・正紀を連れて“二上"を訪れた。新しい恋人ができたからと正紀を追い返した幸子だったが、悲しい気持ちになる。一方、桂は東京で北と会って以来、なぜか北の男らしさに魅力を感じ始めていた。
桂はいつしか北に愛情を抱くようになっていたが、一方で桂は「織庄」の息子・伸から愛されている。しかし桂は、伸のことは友達としか思えない。“二上"では、団体客を多く世話してくれた北に対して、慰労会が開かれていた。
多美は桂に、北が上役とケンカしてまで“二上"を守ってくれたことを話すと同時に、何も知らない桂が北に熱を上げていたことを責める。しかも、あんなに北に夢中になっていた桂が、自分の結婚相手は伸だと言い始めた。
一時は北に熱を上げた桂だが、今は伸のことで頭がいっぱい。伸は一日も早く式を挙げたいが、父が結婚を認めてくれない。そこで伸は、父の経営する「織庄」の店員を集め、桂との婚約発表を大げさにやってしまい…。
北は桂から、姉の多美が自分にそっけない態度をとっていた理由を聞かされた。多美が北に愛を告白すれば、北が“二上"のために出世を犠牲にしてしまうと思い、北の前途を案じてのことだった。北は再び多美のことを考え直す。
桂は、姉の多美と北の仲を取り持とうと、2人を秩父川瀬祭りに呼び出した。多美の本当の気持ちを知った北は、どうしても多美と結婚して“二上"を発展させたいと、改めて多美にプロポーズする。しかし多美の態度は冷たかった。
多美は、とうとう北のプロポーズを受けた。しかし、北がゆくゆくは東京で一緒に暮らしたいと言い、多美は“二上"旅館を誰が継ぐのかを心配していた。一方で、桂と伸の結婚も許され、彩子は娘を手放す母親の寂しさを感じていた。
シーズン1は全26話
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